Category: blog - Tags: 311, Fukushima - 2011.08.09
ノーモアフクシマ

1982年8月6日。ドイツからバックパッカーとして憧れの「平和憲法」を持つ日本を初めて訪れ、広島の被爆者の方と共に、平和記念公園の式典に参加させていただきました。2011年3月11日。日本の被爆者が再び増えるようになりました。関東・東北のお水、お茶、お米、肉、野菜などは安全に飲食できなくなりました。
そして私は、運命的にこの大災害によって、間もなく完成となる作品を描かせられることになりました。「Japan = Atom」という作品群は以前の「Japan = Pink」(2007) に結びつくものですが、「ガイガー」、「フクシマ」、「天下り」の副題は日本の今、日本の現状を表しています。この絵に対して、これ以上挑発的で恐ろしくする必要はないという思いと、決して楽しく寛いだ姿勢ではなく、寧ろ悲しみの中で、美学的な表現方法を探す事に重点を置き、制作に励みました。経済大国ドイツと同じ、再生可能エネルギーへパラダイムシフトし、我が日本も2015~20年までの間に全ての原子力発電所が停止することを願います。
成せば成る。
日本の社会の一員として、よろしくお願い致します。
東京、2011年8月4日
亜 真里男